げねのチラ裏

げねのブログです。だいたい音楽について語っていますが、たまに他の事にも触れます。気が向いた時に更新していこうと思います。

げねの日記 2022年 9-10月編

9/1

 9月が始まった。今日は初期のサカナクションやたまを聴いた。秋の季節に何となく合っててとてもいい。まあいつ聴いても良いんだけど。

 

9/2

 外に出たら風の冷たさと太陽の暑さのコントラストが凄かった。秋って感じがする。そして季節の変わり目なので鼻炎も加速する。そしてTempalayの新曲 (というより過去曲の再録) が良かった。


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9/3

 今夏に初めてひまわりを見た。

 

9/5

 MIDI時代のゆらゆら帝国のMVがいつの間にか公式で公開されていた。ソニー時代のMVは2020年に公開されてたので、これで全期間のMVがYouTubeに出揃ったということになる。


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 ただでさえヤバいのに、柴田さんがまともにドラムを叩いてないのがヤバさを加速させる。そして虚空を見つめる目がヤバい。

 

9/6

 台風が日本の横を通過しているらしい。風で家が揺れている。そういえば今日は何度も傘がひっくり返った。それを直そうとして傘の端がおもいっきり顔面に当たり、水を被ったりしていた。

 

9/7

 9mmが出ていたモンスターロックを見た。滝さんが壱百満天原サロメさんの痛車に遭遇していたらしい。車体には「おハーブですわ~!」と書かれており、しかもフロントスモークだったとのこと。「これ車検通んないやつじゃん」→警官から職質→車の内部を調べられる→「これは何だね?」→「おハーブですわ~!」というきれいなトークの流れにおハーブですわ。

 

9/9

https://tver.jp/lp/episodes/epbe06eznh

 フジテレビの「ここにタイトルを入力」という番組を知った繋がりで、同局の「水曜NEXT!」という枠でおもしろいことをやっているらしいことを知った。そこで、TVerで配信していた最新話「夜の顔 第一夜」を見てみた。

 おぎやはぎの小木さんを主演に据えたモキュメンタリー。小木さんの妙なうさんくささから不穏な雰囲気が漂う。後半になるとそうした嫌な予感が明後日の方向からやってくる。

 小木さんが実は真っ黒なヒトコワ系かなーと思うだろう。しかし、予想を裏切り番組はバリバリ霊障のガチホラーに。伏線とかもあったもんじゃない。絶対最後のワンカットに何かあると思って画面から目を逸らしててよかった。

 

9/12

 自分の中でリーガルリリーの波が来ている。自分は「ぶらんこ (Lycanthrope)」でリーガルリリーの凄さに気付き、そこからいろいろ聴いてる。「蛍狩り」とか世界観が凄いなぁと思う。オルタナは良い。


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9/16

 自転車に乗っていたら、歩いていた中学生から「こんにちは」と話しかけられた。反射的にこっちも「こんにちは」と返した。周りを見ると自分と中学生以外に人影はなかったので、恐らく学校の誰かと間違えられたのだろう。なんとなく気まずい感じにはなったが、挨拶は誰も傷つけない。平和を感じた。

 

9/17

 兄弟からの勧めで「My Sweet Blossom」というゲームをやった。アングラでどこか幻想的なゲームだった。やはりかなりのアングラ感があって、相当こじらせているなと思った。でもやはりアングラはこじらせてナンボだろうと思う。あと自分にしては珍しく、ゲーム部分は比較的簡単にクリアできた。

 

9/18

 父親の誕生日記念ということで、家族で焼き肉を食べに行った。最初にホルモンなどの油が多い肉を乗せすぎたのか、肉を焼く機械から大きな火柱が立ち上った。てんやわんやの中、自分の脳内ではこれが流れていた。


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 火柱はなかなか治まらず、自分は立ち昇る火と熱さで「あーっ!あーっ!あーっ!」状態だった。でも肉は美味かった。ただかなり体力を消耗したし、肉を美味しく食べるには焼き加減の調整も上手くないといけないことを実感した。

 

9/20

 killing Boyのサブスクがいつの間にか公開されてた。少し前まではなかった気がする。


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 伊東真一さんが作るフレーズが好きだ。wowakaさんがSPARTA LOCALSに影響を受けているので、そのルーツだからだろうと思う。そしてNothing’s Carved In Stoneのリズム隊もとてもバチバチで、しかも安定感がある。聴いてて気持ちいい。

 

9/22

 ジャズマスターTシャツを着た人を見かけた。欲しいけどおそらくもう買えない。

https://www.uniqlo.com/jp/ja/products/E453305-000/00?colorDisplayCode=00&sizeDisplayCode=005

 

9/28

 アジカンのニューシングル「出町柳パラレルユニバース」が発売された。自分は配信で聴いてるけれど全曲良い。Weezerのカバー曲はAAAMYYYさんがいい仕事してるし、「追浜フィーリンダウン」は来たるサーフ ブンガク カマクラ2へのワクワクを煽る良曲。「出町柳〜」と「柳小路〜」では、サーフ〜の音作りに寄せた「柳小路〜」の方が個人的には好きで、やっぱり自分はサーフ〜のサウンドが好きなんだなあと感じた。


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 MVはタイアップ感を前面に押し出してきて、メンバーがコスプレをしている。君の街までを超えるほどの問題作かもしれない。

 

10/7

 耳中華さんの2ndアルバム「笑う光」が出てたのを今日知った。前作よりポップに、しかし挑戦的な姿勢は薄れていない印象。個人的には「進化」がお気に入り。

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 それと同時に前作「光のお店」の収録曲「テント買おうと思った」がTikTokで流行っていることを知って驚愕した。たしかに耳中華さんの作るメロディーはキャッチーだが、そういったコンテンツとはかけ離れた存在だと思っていたので面食らった。ティックトッカーは一体どこからこの曲を見つけてきたのか。

 オタクのTikTokに対する目線は厳しい。特に楽曲へのリスペクトの無さを問題視する声は多い。前述した耳中華さんの「思い出を発表するコーナー」を使った動画もあるが、歌詞の「『はい』が足りてなかった」の部分が勝手に「愛が足りてなかった」にされ動画が作られている。しかし、どれだけ曲の本来の姿が捻じ曲げられようとも、曲が再生されれば耳中華さんの世界観が広がる。頭の中で赤青緑のクリーチャーが踊り出すのだ。耳中華さんの曲には、そうした外部のものに左右されない強度があると思っている。

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10/8

 宇佐見りんさんの「かか」を読んだ。一言でいうとこれは「業」の小説だなと。この小説を「難しい」という人の気持ちも分かった。崩壊しかけの家庭と「この不幸は何によってもたらされたのか」という禅問答を主軸に、殴る者と殴られる者・女として生まれるということ・生殖への疑問などでいっぱいになりながら、主人公のうさぎが導き出す考えはもはや信仰といえるもの。果てには宗教的モチーフまで登場し、自然=神の存在との対峙にまで至る。

 不思議なのが感情移入できなくてもどこか腑に落ちてしまうところ。主人公はこうした人生を辿って、こういう結論にたどり着いたんだという妙な納得感。理屈で表現できない感覚を筆舌に尽くすことこそが、小説、そしてものを書くということの醍醐味ではないかと感じた。

 

10/10

 ボカコレの曲をちょくちょく見ている。今のところ刺さったのは世界電力さんの「太陽の王国」とOUTLOUDさんの「バズリニキ真下くんとコサンニーナ・リマセンカちゃん」。

 「太陽の王国」は世界電力さんが今まで作ってきたオルタナ・ポストロック系サウンドから一転、民族的なリズムを取り入れた壮大な雰囲気を感じる曲。さらにロックの高揚感もあり、メロディーも良い。とても好き。

 

 「バズリニキ真下くんとコサンニーナ・リマセンカちゃん」は本格的なEDMに、高クオリティで癖の強い映像が乗る。曲のメロディー自体がポップだからか、それともずんだもんの歌声のおかげか、妙な爽やかさがある。中毒性の高い作品。

 

10/12

 Fenderの新商品シリーズ「American Vintage II」の発表に関わる情報を見てるうちに、自分の欲しい機材について考えていた。やっぱり人生で1回は30万くらいのギターを弾いてみたいけど、自分に他のギターとの違いがわかるとも思えない。

 あとやっぱりアルダーのギターが欲しいけれど、高い機種にしか使われなくなってる気がする。最近木材が枯渇してるし値段も高騰しているので、新しい定番の木材が必要となる時代なのかもしれない。個人的にはパインとかナトーが気になる。

 

10/24

 数日前にデカい口内炎ができた。直径5mmくらい。とても痛い。口が思うように動かせず唇が乾くので、リップクリームを塗ったらそこそこの激痛が走った。刺すような痛みに耐える日々。

 

10/26

 ホルモンの新曲「刃渡り2億センチ」が完全に意表をついてきた。まさかブレイクコアをやってくるとは思わないじゃん。しかも高クオリティ。完全に新しい扉を開けている。ライブではどうやってやるんだろう。ホルモンは最近色々やらかしてばっかりだけど、亮君の才能はやっぱり本物なんだなと感じる。


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10/29

 久しぶりに自作のアルバムとEPを聴き返してみた。昔の俺、けっこうやるやん。そして、曲を作るためのモチベーションが少し戻ってきたような気がした。負けていられない。ライバルは自分だとはよく言われるけど、その意味が分かったような気がした。

 

10/30

 麻耶雄嵩さんの「神様ゲーム」を読んだ。ミステリの定石を破った実験的推理小説という側面では語られ尽くされている本作だが、個人的にはサイコホラーというか「セブン」みたいな鬱映画にも近い印象があった。本作では話の本筋以外にも、気の滅入るような表現が出てくる。ヒーロー番組のロボなどの名前に使用される単語が「ジェノサイド」「ネクロフィリア」だったりする部分は、まだブラックジョークとして捉えられるが不穏な空気が漂う。同僚から酒を大量に飲まされてレイプされる主人公の担任。「神様」である鈴木の「主人公は両親の本当の子供ではない」という暴露。轢き逃げをして捕まる戦隊ヒーロー番組のレッドとブルー。物語の主軸である猫殺し事件や親友の死以外にも、不条理な出来事が1つ1つ積み重なり、丹念に主人公と読者の心をへし折っていく。子どもにとって「信頼できるもの」が1つずつ崩壊していくのだ。これらは推理に必要な伏線などでは全くない。芳雄を絶望させるために散りばめられたものである。

 自分は「世界はクソだ」という哲学で生きているが、少年が人生に絶望する過程をこうも詳細に描かれるときついものがある。やっぱり本当の絶望というのはもっと深いところにある。自分なんかまだ希望を持っている方だ。映画の「セブン」に「この醜い世界に子どもを産んでいいのか」という葛藤を持つ人物があったが、本作は「醜い世界に生まれてしまった人間のその先」を描いているのではないか。自分がこの本を一言で表すとするなら、「ある少年が人生を諦めるまでの物語」になるだろう。

 

 ちなみに仮面ライダーBLACK SUNも少しずつ見ている。BLACK SUN1・2話→神様ゲーム→BLACK SUN3話という流れで見ていたので、情緒がとんでもないことになってしまった。今野、そこに愛はあるんか?

 

10/31 (ネタバレ反転)

 昨日からの勢いで続編の「さよなら神様」も読んでしまった。個人的には「神様ゲーム」とはだいぶ印象が違うように思えた。「神様ゲーム」が鬱サイコホラーだとしたら、「さよなら神様」は鬱ヒューマンドラマだと思う。あと、後味は神様ゲームよりは確実にまし。

 やはり注目すべきはオチだろう。ここまで吹っ切れてしまうとある意味で痛快さまである。「雨靴が水溜まりをアルペジオでかき鳴らす」なんてクサい表現、「~のだ」というイラつく語尾、そしてレビューでもほぼ言及されている「❤︎」(個人的には「スイーツ(笑)」的な雰囲気を感じる) 。文章表現自体が大衆的な口語文に変わっている。レビューで「本当に小学生か?」と突っ込まれがちだった地の文と比べてみると、かなり意図的なものを感じる。神様の存在にとらわれていた主人公は、市部の支配下になることによってそこから抜け出したのだろう。この前見たドンブラザーズの雉野のような笑顔をした淳が頭の中に思い浮かぶ。後味が悪くも神の存在に一矢報いたラストだろう。

 主人公たちは久遠小探偵団として事件の真実を追い求めた。時には真相と人情の間で揺れ動き、真実を明かすことが本当に正しいことなのか苦悩した。しかしラストでは、まるで真実に興味が無くなったかのように。それはそうだろう。真実を追い求めることで幸せになるとは限らず、それどころか事態はどんどん悪くなっていったのだから。市部に実質的に洗脳されているのか、もしくは自発的意思なのかはわからない。しかしいずれにしても、もう目を背けることでしか生きられないのだろう。大人になるとはこういうことなのだろうか。

 

 ちなみに本作は漫画版がどこかで連載中らしい。あのラストは受け手によってだいぶ解釈 (というかイメージ) が変わってくると思うので、漫画版の作者はアレをどう解釈してイラストに描き起こすのか気になる。

げねの日記 2022年 8月末編

↑これ良くないですか?

 

 この頃はここに書けないプライベートなことやネガティブになりそうな話題が多くなり、日記をあまり書けず期間がかなり空いてしまった。というわけで、最近感じた中で書けそうな話題を抜粋して書くことにする。

 

Aphex Twinの話

 失効期限が迫っていた楽天ポイントがあったので、中古でAphex Twinの「Selected Ambient Works 85-92」を買った。それが今日届いたのだけれど、ケースを開けたら入っていたのはすでに持っている「Richard D. James Album」。問い合わせたところ、返品するのも手間なのでCDはそちらで処分してくれとのことで、返金にも応じてくれるとのこと。というわけで今自分の手元にはジャケットだけの「Selected Ambient Works 85-92」と、2枚の「Richard D. James Album」がある。


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ピックの話

 ウルテム素材のピックが欲しくなり、近くの楽器屋に行った。当初はJim DunlopのULTEX .88mm (トライアングル型) を買おうと思っていたが、あったのは店のオリジナルブランド (高い) 、クレイトン (歪みがある個体が多い) 、ティアドロップ型のULTEX (自分はトライアングル型派) だった。結局クレイトンの.80mmピックの中から歪みが少ないものを厳選して買ってきた。使ってみたところ驚きのフィット感。弦に引っ掛かりすぎることもなく、ピックの安定感もアップ。第一印象としてはかなり好感触。このまま使い込んでいこうと思う。

 

曲作りの話

 驚くことに、去年の秋からオリジナル曲が一曲もできていない。ここまで曲が書けなくなるとは自分でも思ってもみなかった。もどかしい気持ちはありつつも、自分のペースでやるのが一番だと思うのでマイペースにやっていこうと思う。

 

季節についての話


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 真夏のピークが去った。気温もどんどん下がってきて、秋がすぐそこまで迫ってきている。世の中には夏にまつわる楽曲が多い。それは、多くの人が夏に対していわゆる「エモさ」を感じているということだろう。

 しかし、夏が終わるからといってその先に虚無があるわけではない。自分は秋もとてもいい季節だと思う。趣がある。いとあはれ。というか自分は四季が好き。四季自体が、人間の心の奥深くを揺り動かしてくれるものだと思う。しかも、そうした季節のおかげで様々な名曲が生み出されていることを考えると、季節は本当に偉大だと思う。


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今日の一曲


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 先日Puhyunecoさんがライブイベントに出演されたそうで。まあこういうイベントはだいたい東京でやるので僕は見ることができないですが。Puhyunecoさんの曲は本当に良い。良いメロディーと尖ったアレンジのバランスが絶妙で、世界観にとても引き込まれる。

 

ジャズマスターを買いました : Bacchus BJM-STANDARDについて

 突然ですが、ジャズマスターを買いました。

 

 

 私は以前からジャズマスターに憧れていて、ジャズマスターを買うために少しずつ貯金をしていました。さらに先日数万円ほど予期せぬ収入がありまして、それと同時に目当てのジャズマスターの在庫がネット上からじわじわとなくなってきたので「今しかない!」と思い購入しました。

 買ったのはBacchusのBJM-STANDARDという機種です。ちょい傷特価で8万円という価格。定価が税込で143000円ということを考えると、かなりお買い得な一本なのではないでしょうか。バズストップバーとローラーブリッジが標準搭載されており、弦落ちやチューニング対策もばっちり。また、指板が人工素材のリッチライトであることも特徴です。リッチライトは強度があり気温や湿気の影響を受けにくい点が魅力的で惹かれました。

 なぜBacchusなのかといいますと、音・スペック・耐久性などを考慮して一番丁度良かったのがこれでした。ジャズマスターを買うにあたって私が最も重要視したことは、ピックアップが本家に倣ったシングルコイルであることです。低・中価格帯のジャズマスタータイプのギターには、P-90やハムバッカーが載っていることもしばしばあります。また本家ピックアップに似た外見でも、ジャキジャキ感のあるシングルコイルの音が出ないものもあるらしいです。そんな中、Bacchusは本家に近い音がするということで興味を持ちました。ピックアップにはBacchusの上位ブランドMomoseのものを搭載しており、サウンドのクオリティは申し分ないだろうという信頼がありました。

 音の方はかなりのジャキジャキサウンドです。買う前は「ジャキジャキさせるためにはけっこう音の作り込みが必要なのでは」と少し心配していたのですが、全く心配いりませんでした。少し歪みを足すだけで音にエッジが増します。むしろ自分が思っていたよりも攻撃的な音が出てとても満足しています。ジャズマスターはまさに自分の好みど真ん中の音が出るギターだと感じました。あとデフォルトでかなりエッジが立った音なので、高音域を抑える用途でプリセットスイッチもかなり活用できると思います。クリーントーンもシングルコイルらしくキラキラしていてとても良いです。

 よくジャズマスターは使いづらいと言われることもありますが、そうしたことを感じることもありません。これもローラーブリッジやバズストップバーの賜物でしょうか。今まで自分はレスポール系のギターをずっと使用しており、フェンダー系のギターは初めてだったのですが、個人的には持ち替えた時の違和感はほとんどなかったです。ミディアムスケールからロングスケールになったことで弾きづらさを感じることもなく、スムーズに移行できたと感じます。気になる点があるとすれば、ボディがアッシュ材なので重さが4kgあるところでしょうか。まあそこは織り込み済みです。ベースにおいては4kg程度が一般的な重さなので、ギターの場合も慣れと気合いでなんとかなるでしょう。

 これで自分の理想に一歩近づくことができました。自分が影響を受けたギタリストはジャズマスターを使っている率が高い (ヒトリエのシノダさん、ナンバガ田渕ひさ子さん、POLYSICSのハヤシさん[初期]) ので、より自分の聴いてきた音楽に近い音像を追い求めることができると思います。あとは自分がジャズマスターを使いこなしていかないと。ギターそのもののポテンシャルを引き出していくのは自分なので。せっかくジャズマスターを手に入れたので、これからは練習と曲作りのクオリティを磨いていきたいです。

 

今日の一曲


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 black midiの新譜「Hellfire」がリリースされました。狂乱を楽曲にそのまま閉じ込めたような怒涛の音の洪水。前作から参加しているサポートメンバーのKaidi Akinnibiのサックスもバンドサウンドにガッチリとハマっていて、バンドに欠かせない存在感を確立していると思う。つくづくとんでもないバンドだ。

 

げねの日記 2022年 4-6月編

4/2

 サカナクションの「SAKANAQUARIUM 2010 (C)」の無料配信を見た。チャットは、衛門の「純!?」コメントと一郎さんへのセクハラコメで溢れかえっていた。やはりYouTubeのチャットは見ないに限る。あと改めてkikUUikiは名盤だということを実感。

 

4/8


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 めっちゃ聴いてる。Louis Coleの曲に参加しているSam Gendelというサックスプレイヤー繋がりで知った曲。Sam Gendelのサックスももちろん良いのだが、折坂さんの曲がとても良い。

 

4/14


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 最近ゲスの極み乙女。を聴き返している。ミュージシャンのなかには不倫をしたり、薬で捕まったり、洒落にならない陰謀論にハマったりする人たちもいる。まあ長く音楽漬け生活を送ってきているので、一つや二つこんなことがあってもおかしくはないのかもしれない。

 今改めてゲスを聴くと、ちゃんMARIさんがえげつなく上手い。川谷さんが歌っている後ろでさらっと難しいことをやりながらも、間にグッとくるフレーズを入れてくる。この曲のアウトロとかとても好き。

 

4/15


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 SpitfireのLABS Drumsというドラム音源が気になる。今まで自分はShino Drumsという音源を使っていたけれど、より重心が低いドラム音源も持っておきたいと感じて見つけたのがこれ。アコースティックな感じがとても出てる気がして好き。

 

4/18

 先日3回目のワクチンを打ち、その副反応で数日ダウンしていた。1・2回目のファイザーから3回目でモデルナになったので副反応が大きく出たのだろう。関節痛の辛さを身をもって知った数日間だった。

 

4/23


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 最近気になっている「新しい学校のリーダーズ」。作曲と鍵盤はH ZETT Mさんで、これだけでもう十分凄い。そしてサポートメンバーがまた豪華。ギターに椎名林檎さんのサポートなどを務める名越由貴夫さん、ドラムにtoeで華麗なドラムを叩く柏倉隆史さん、ベースはニコニコからの刺客・止まると死ぬ男drmさんという布陣。強い。

 

5/5


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 音楽を聴くことで得られる感情がある。例えばフジファブリックの「茜色の夕日」。「短い夏が終わったのに 今 子供の頃のさびしさが無い」と歌っているのにも関わらず、曲にはそういう寂しさがある気がする。年齢によって失われるさまざまな感情を描いた曲なのに、その感情が思い出される切なさが内包されているというのは凄いことだと思う。音楽の可能性が無限であることを感じる。

 

5/6

 最近、DIGITAL NOUZUIの方のツイッターアカウントのフォロワーがじわじわ伸びている。見るとボカロリスナーのみならずボカロ関係ない人もいて若干警戒しているのだが、普段使いのアカウントとの差別化を図るためにもフォロバする方針を続けている。

 自分の曲には、自分が嫌いな人間に対して疑問を投げかけるようなものもある。音楽というのはそういったアティチュードを含んでいる部分もあるので、そういった人に届いてナンボだろ!と思う部分もある。自分は好き嫌いの激しい人間だが、曲くらいは誰にでも開けたものでありたいと思う。

 

5/19

 最近実生活があまりうまくいっていない。その上、曲のアイデアも思い浮かばないという日々が続いている。実は去年あたりから曲を上手く形にできないという状態が続いている。というわけで日記を書こうと思ってもネガティブな内容ばっかりになってしまいそうなので、あまり書かないようにしている。

 ところで昨日今日あたりは気分がどーんと落ち込んでいたんだけれど、その気分の落ち込みの中から曲の原型になりそうな詩が出てきた。もしかしたら、自分の場合は追いつめられるほど曲ができるのかもしれない。それはそれで嫌だな。

 

5/20


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 アジカンが新曲でROTH BART BARONをフューチャリングしていた繋がりで、ROTH BART BARONを聴き始めている。現時点では「極彩|I G L (S)」「アルミニウム」がお気に入り。

 


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 というわけでデビュー作であるセルフタイトルのEPを聴いてみた。思った以上にダウナーだった。この日記を書きながら聴いているけど、「極彩」のような壮大で力強いスタイルとはだいぶ違うアプローチだと感じる。ということを書いていたらアルバムのラストで演奏が滅茶苦茶になって断末魔が聴こえてきた。本当に同じバンドかこれ。

 

5/21

 METROCKの配信がやっていた。こうやってフェスの一部が配信されるのはありがたい。何気なく配信を見たらバルーンさんがシャルルの冒頭をめっちゃ溜めて歌っていた。

 その後打首獄門同好会などのライブを見た後に、ヨコピーさんが加入してから初めてニガミ17才のライブを見た。ヨコピーさんのドラミングはアグレッシブでかなりライブ映えしていた。それと岩下さんがバンドに指示を出しながらセッションをするなど、さらに変態度が増していた。 

 

5/27


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 最近立て続けに好きなアーティストのMVが公開されている。ヒトリエの「風、花」、Tempalayの「Q / 憑依さん」、水曜日のカンパネラの「卑弥呼」、アジカンの「De Arriba」といった具合に。好きなアーティストの新譜が出るのは幸せ。

 

6/18

 この頃やらなければいけないことがいろいろ多すぎて、あまり趣味の方面に目を向ける時間がない。そうなってくるとじわじわとメンタルの方もやられてくるもので、曲を作る意義にも疑問を感じるようになってしまった。希望としては、何とか頑張って無色透名祭に投稿したいという気持ちがあるのだけれどさてどうなるか。

 

6/21

 もう明日にはヒトリエのニューアルバム「PHARMACY」がリリースされる。早すぎないか。最近私生活の方が立て込みまくっているということもあるだろうけど、時間が経つのがとても早く感じる。PHARMACYを予約してからまだ2週間しか経ってないように感じられる。ところで、ここで問題となるのが、PHARMACYをまずサブスクで聴くかCDが届くのを待つかということ。CDは今週の土曜日に届く。待ちきれずにサブスクの方で聴いちゃいそうだな。

 

最近見つけたお気に入りのボカロ曲紹介 -2022年4月編-

 こんにちは。先日、サカナクションアジカンのアルバムが同日にリリースされました。一気に出費がかさむときついのでアジカンは少し時間をおいて買おうと思ったのですが、結局両方すぐに買いました。あとamazarashiの新譜もとても良かったです。

 最近は他にザ・リーサルウェポンズ、XTC、Thundercatなどを聴いています。また、見識を広げるためにラブライブの曲にも手を出したりしている今日この頃です。

 しかしボカロもちゃんと聴いています。最近はKiiteを始めたのもあって、気に入った曲をプレイリストにしたりしています。ということで今回は、そのプレイリストを基にお気に入りのボカロ曲を評論家気取りで紹介していこうと思います。

 曲を見つけるのに使用したのはKiite、ニコニ広告、日刊トップテン!VOCALOID & something (通称 日刊ぼかさん) などです。クレジットは基本的に「タイトル / 作詞・作曲者 / 歌唱ボカロ」のように表記しています。

 

 

於江宇伊阿呆の諸行は無常 / ショミ / 初音ミク

 まず最初に紹介するのはこの曲。この曲を初めて聴いた時、自分は宇宙のような壮大さを感じた。ワブルベースもあり、トランス的なシンセサイザーもあり、さらにはヒップホップ的な要素や英語のサンプリングも使用。あらゆる手法を横断し、それらの要素が1つの世界を作り上げる壮大な曲。

 

やめろ!聴くな! / SLAVE. V-V-R / 結月ゆかり

 まずイントロのノイズのループで引き込まれる。そこにピアノ・ベース・ドラムがなだれ込み、そこからはとにかくノリノリになれる曲。SLAVE. V-V-Rさんの楽曲の大きな個性であるピアノは1作目から存在感を放つ。不穏な歌詞とコミカルな合いの手の落差も良い違和感を醸し出している。

 

このピアノでお前を8759632145回ぶん殴る / SLAVE. V-V-R / 猫村いろは

 やはりこの曲の1番の聴きどころはピアノである。タイトルにピアノを冠しているだけあってとてもかっこいい。さらにその後ろで鳴るベースラインもとてもかっこいい。ピアノトリオ編成の曲って何でこんなにかっこいいんだろう。もしかしたらピアノトリオというシンプルな編成であるからこそ、曲がかっこよくないと成立させられないのかもしれない。

 

2ちゃんねらーのとある空想 / はんごうすいはん / 初音ミク

 ボカロの魅力の一面に、手作り感・ローファイさがあると思う。それをかなり真正面から感じることができる曲である。初期衝動をそのまま閉じ込めたような楽曲と、2000年代のインターネットの空気感が融合したような感覚。動画にはネタ曲投稿祭2021秋のタグがついていた。ネタ曲とは。

 

loops and loops / sat / KAITO

 ジャンルとしてはUK Garageというものであるらしい。ダンスミュージックの1ジャンルということで、やっぱりリズムがいい。ダンスミュージックのビートにアコースティックなウワモノが乗り、メロディアスかつ踊れる曲になっている。

 

めちゃくちゃデカい犬 / ダイナミック自演ズ (カルロス袴田・初音ミク・音街ウナ)

 まず、歌詞と映像のインパクトが凄まじい。コンビニ駐車場に収まるほどのデカさだった犬が、隕石から地球を守って帰宅した後は東京ドームを優に超えるほどデカくなっている。こうしたトンチキな世界観をキャッチーなメロディーで歌われるもんだから、こっちもデカい犬の存在をいつの間にか受け入れてしまう。

 

きみはだいじょうぶ / ダイナミック自演ズ (カルロス袴田・初音ミク・音街ウナ)

 いろいろあり某ライバー集団の情報をちょくちょく仕入れている途中、あるイベントでライバー達が歌っていて気になった曲。もしかして「めちゃくちゃデカい犬」の人の曲かなと思ったら当たっていた。昨今ここまでストレートな曲を書く人は珍しいと思うし、ボカロが歌っているおかげか歌詞の前向きさによる嫌らしさもあまりない。音楽を自由に楽しんでいる純粋さが曲の力になっているのだろう。

 

 ちなみに、カルロス袴田さんはTwitterPOLYSICSの「National P」をド名盤と評していた。めちゃくちゃ信頼できる。

 

はらぺこ / ごーぶす / 歌愛ユキKAITO

 Lo-fi Hiphop的でチルな雰囲気を纏う1曲。肩の力が抜けたサウンドの心地よさがボカロと上手い具合に融合している。リラックスしたいときに聞きたい1曲。あとボカロ曲を漁った時に見つけられるジャンルの幅広さに、改めてボカロ音楽の懐の深さを感じる。

 

窓辺のモノローグ / higma / 初音ミク

 higmaさんがyosumiさんへ提供した楽曲のセルフカバー。高校の頃のクラスメイトがyosumiさんと一緒に色々やっていたのを知り、そのつながりで見つけた曲。こうしたタイプのエレクトロニカはたくさんあるけれど、抒情的なメロディーがとても良いので何度も聴きたくなる。途中でスローダウンするアレンジもフックが利いていて良い。

 

ラジオ体操第九次元 / 螟上?邨ゅo繧 / 結月ゆかり

 この方のことは少し前に「夏中十八界」という曲で知ったのだけれど、聴いた時に「まんまナンバーガールじゃん!」と思ったことが強烈に記憶に残っていた。しかしこの曲ではナンバーガール的な要素は残しつつ、テンポを落としヘヴィさを強調することによって、ナンバーガールとは別ベクトルの破壊力を出している。こういうスタイルの曲がもっと聴きたい。

 

シャルル (カバー) / 夢枕 / MEIKO (オリジナル:バルーン / flower)

 今回リストに入っている中で唯一のカバー曲。シンプルに調声がすごいなと感じた。ボカロは使う人間によってその表情は大きく変わることを実感する。ギターは時代と共に進化しモダンなモデルも多く出てきているが、いまだトラディショナルなモデルの人気が衰えることはない。ギターのように、ボカロもトラディショナルなものの個性が評価される時代がいつか来るのではないだろうか。

 

ステラ / じん / 初音ミク

 じんさんの代表曲といえばカゲプロシリーズの楽曲陣だが、個人的には近年発表された曲の方が好きかもしれない (他にはRain Dropsの「オントロジー」など) 。じんさん自身さまざまなジャンルの曲を作ってはいるが、その中では解放感のあるバンドサウンドが自分は一番好きだと感じる。

 

hollow / ヒルヒ / 重音テト・初音ミク

 あまり他の曲のことを持ち出すのは好ましくないかもしれないが、初めて聴いた時にMr. Childrenの「フェイク」を思い出した。この曲には「フェイク」に通じるアンニュイさがあると思う。こういう雰囲気の曲って意外とあまりないもので、「フェイク」が好きな自分はこの曲を見つけて嬉しくなった。

 

おやすみの唄 / アイス芋P / KAITO

 どこか合唱曲のような雰囲気を感じるピアノバラード。初音ミクや可不のように広く使われているもの以外のボカロを調べると、そのボカロのコアなファンが作り手となった曲が見つかりやすいと感じる。そうした人は、周りに左右されず自分の作りたい曲を作る人が多いように思う。作り手の聴いてきた音楽の核が直に反映されているように感じておもしろい。

 

軒先通り魔性 / すこやか大聖堂 / KAITO

 エレクトロスウィングの要素を取り入れつつも派手になりすぎず、スタイリッシュな印象を受ける曲。個人的にエレクトロスウィングをJ-POPに取り入れたような曲はあまり好きではないのだが、そうした曲にありがちなあざとい感じが少ないので純粋にノれる。どこか「玄関を開けたらいる人」を思い出す歌詞も印象的。

 

100倍 / emon (Tes.) / 鏡音リン・レン

 ボカロ文化は一部のプロだけのものではない。音楽業界のメインストリームのような「音楽を生業とする」ことだけに価値を置くのではなく、一般の生活に寄り添っていることもボカロ文化の大きな魅力だろう。ボカロ界隈ではこういったストレートな、場合によっては泥臭かったりする曲こそ輝きを放っていると思う。そんなことが思い起こされる曲である。

 

tef / 市蔵・灯下はこ、/ 滲音かこい

 どこか懐かしく切ない気持ちになるサウンドと、何回も聴いてしまう中毒性を持つとても良い曲。抒情的で内向的なんだけれど重すぎず、しかしさらっと聞き流せないような毒を含んでいるような気がする。子供のころの記憶をひっくり返しているような... 気持ちいいところを突いてくる電子音とシャッフルのリズムがとても印象的。こういうスタイルの曲好きなんだけど何と呼ばれているんだろう。

 

幸いのすゝめ / 無期懲役のデモ置き場 / 重音テト

 単純に良い曲。ありがとうニコニ広告。こういう思いがけない出会いっていいよね。曲の方は一切小細工なし。歌詞とメロディの良さで曲の世界に引き込んでからの、ノイズギターがほとばしる終盤へと持っていく構成は圧巻。こういうシンプルな曲を聴かせるのが一番難しいと思う。凄まじい力を持った曲。

 

因果新年(波音リツボイパRemix)/ ちから / AIきりたん・ずん子・イタコ・めろう・No.7(セブン)・ナクモ・波音リツ

 NEUTRINOやUTAUなどの合成音声を使用したアカペラ楽曲。これはもう単純に楽しい曲。歌詞もユーモアがあって良い。人間がアカペラを歌うとキーが合っていても不協和音に聞こえることもあるらしいが (兄弟とかだと合いやすいらしい) 、この曲は機械だからこそきれいに合うのだろうか、聴いていて気持ちいい。あと発音も滑らかで、合成音声の進化に驚く。

 

DARUMA / いちた / 重音テト

 明らかにハヌマーンを意識した楽曲・アレンジだが、そこに乗るメロディーには往年のボカロ感があるのが面白い。また、中盤のファンクパートはZAZEN BOYSの「Honnoji」を思い出させるし、暴れるリードギターカシオマン感がある (ちなみにZAZEN BOYSにも「DARUMA」という曲がある) 。 オマージュ元がわかる人が聴くと2度楽しめる曲だろう。

 

ミサイルキラー / ただのCo / 鏡音リン

 バンドサウンド×ピコピコなシンセという王道ロック。この曲からはなんだか青春を感じる。爽やかだけれどどこか閉塞感がある感じがいい。やっぱり自分の根底にあるのは王道のロックなんだなと再確認。聴いているとなんだか懐かしい気分になる一曲。

 

おもさくらべ / おぼろはるさめ / KAITO

 ピアノバラードではあるが、途中でメロディーが変則的な展開になるなど一筋縄ではいかない曲。けどちゃんとポップしているところがいい。「きいてくれてありがとう」からのメロディーがPeople In The Boxを感じて好き。ところでさっきから曲の良さを表現するのに他のバンドを引っ張ってきすぎな気がする。語彙力よ。

 

ハッピーサイド / 夏秋霖 / 初音ミク

 シンセが主体のポップな曲。ループする中毒性のあるフレーズが耳に残る。しかし特筆すべきことは、サビではっきりと盛り上がるような構成ではないという部分である。自分はこの曲の「平熱感」がありつつもキャッチーな部分が好き。オーケストラヒットを使ったアレンジも曲の中でフックになっている。

 

日照雨に羊 / 森本侑樹野 / 可不

 クオリティがとても高い。ジャズを感じさせる心地良い雰囲気のバンドサウンドが耳にすっと入ってくる。森本さんは本人歌唱のソロアルバムを1枚リリースしている。ソロ活動のついでにプロモーションとしてボカロもやっている感じだろうか。調べてみると、演奏陣もガチのジャズ畑の人たちだった。卑怯だろ。高度な技術が必要なジャズ界で学びまくった人間には勝てねえもん。

 

おもしろいいきもの / ふるがね / 初音ミク

 柔らかく、どこかかわいい雰囲気の曲。1分半もないのが潔い。メロディーもキャッチーで、電子音を使ったアレンジが曲と合っている。「雲で跳ね返る」のメロディーが上がる部分が好き。緋世あかりバージョンもあり、そちらはアコースティックなアレンジが心地良い。

 

MKですけど / 溝野あわ / MEIKO初音ミク

 このブログを書き上げていつ上げようかなーと思っていた時に見つけた曲。いいぞこれ。ボカロリスナーを挑発するような歌詞にクールなサウンド。絶妙なバランスで入ってくるノイズが気持ちいい。間奏のシーケンスフレーズもかっこいいし、そこに入る「ソ#ド#」の2音だけのフレーズもメインのフレーズを引き立てていてとてもいい。溝野さんは何のシンセを使っているんだろうか。気になる。

 

 話は脱線するが、この曲を聴いててMoogのDFAM (Drummer From Another Mother) を思い出した。めちゃくちゃ気持ちいい音を鳴らすシンセなのだが、Moogのシンセとあってやはり高い。フリーのソフトシンセを使ってこれに似た音を出せないだろうか。


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 すごい文章量になってしまった。書くのに2ヶ月くらいかかった。

 音楽というのは曖昧なもので、どこが好きかを言語化することはかなり難しいです。それを何とか言語化しようとしたという部分で、自分の音楽観を振り返ることにもなったと思います。それと同時に結構疲れました。でも自分なりに上手くできたと思います。

 紹介した楽曲は下のプレイリストにまとめてあります。随時更新される予定なので、気になった方はチェックしていただければ幸いです。

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げねの日記 2022年 1-3月編

1/17


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 改めて聞くといい曲だなーと思う。Cメロのメロディからラスサビの盛り上がりがとても好き。キュウソはイロモノではあるけれど、全力でふざけている感がある。

 

2/10

 近くのブックオフにちょっと立ち寄ったところ、Oneohtrix Point Neverの「R Plus Seven」を500円で見つけた。欲しいけどもサカナクションアジカンもニューアルバム出るしな。500円が俺のこれからを左右する。あと買うのであれば「Garden of Delete」や「Age Of」の方も気になる。しかし欲しい。

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 「R Plus Seven」に収録されている「Still Life」のMVは、オタクカルチャーの暗部を真正面から映し出していて衝撃的。pixivの深淵を覗いているような感覚に陥る。

 

2/12

 「俺はおちんちんが大好きなんだよ in China」から、元ネタの動画に行き着いた。何を言っているのかは全く分からない。


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 黒タイツが「俺はおちんちんが大好きなんだよ」のみで全ての言語を表現するのも秀逸だが、アロハシャツの「俺ァま〇こ何回もペロペロペロペロ舐めてるんだよボケェ、わかっとるかボケお前、しばくぞホンマに」の圧倒的な関西弁が内容も相まって凄まじい。これもうネイティブだろ。あとピンクタイツの唐突な「アーーヴェーーマリーーーーァーーーー」もいい味を出している。そして終盤の唐突なKANA-BOON

 

2/14

 アジカンの「暗号のワルツ」のボカロカバーを見つけた。あの曲は絶妙なバンドアレンジあっての曲だと思っていたけど、ピアノだけでもここまでの表現ができるのかと驚く。あとやはりファンクラブは名盤。そういえばプラネットフォークス予約しなきゃ。

 

2/25

 (結構前だが) KAITOを買ったことだし、今まで自分がやってこなかった曲を作りたい。以前KAITOの歌声に言及したときにRadioheadSigur RosPeople In The Boxを引き合いに出したが、そうした系統のポストロック系の曲をやりたい。D.A.N.やArcaの3rdのようなダウナーな世界観も映えそう。the cabsやAmerican Footballみたいなマスロック系にも合うかも。Ginger Rootのように80年代の要素を取り入れてもいいかもしれない。ただし、自分にそれをやる技術があるかは別の問題。がんばろう。

 

3/2

 耳中華というミュージシャンを見つけた。いかれてやがる。世界にはまだ見ぬ音楽がまだまだあるらしい。


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 最新アルバム「光のお店」では、全体を30秒から1分前後の曲が占める。音楽性としては基本的に前衛音楽やノイズ、もしくはミュージック・コンクレートに近い。しかし「思い出を発表するコーナー」「テント買おうと思った」「残してくれた」のようなキャッチーでメロディアスな曲が合間合間に入ることで、アルバム全体としてのカタルシスが感じられるようになっている。しかしやっぱり変態だ。

 

3/13

 アマプラで仮面ライダーの映画が一挙に配信されていたので何作品かチェックした。見たのは「平成ジェネレーションズFINAL」「仮面ライダービルド Be The One」「仮面ライダージオウ Over Quartzer」「令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」「仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」。(「平ジェネFOREVER」は劇場で見たので上には入っていない)

 平ジェネでは、メインのビルド・エグゼイド勢以外のライダーも大集結してて驚いた。おそらくオーズ本編もちゃんと見ていたらもっと楽しめるのだろう。あとオーケンさんの存在感も凄かった。

 ビルドは、公式が最大手のCPを見せられたという感覚が強烈に残った。鑑賞後映画レビューサイトをのぞいてみると、案の定一部の腐女子たちが興奮していた。まああの2人だから仕方ない。

 ジオウはそりゃネタにされるわ。あんなに盛り上がった作品なのだから、見た後にいろいろ話したくなる映画なんだろうと思った。しかし見た後には何も言えなかった、というより言う必要がなかった。特オタたちが「Every Body👨‍👩‍👧‍👧👩‍👩‍👧‍👦👩‍👧‍👧👨‍👧‍👦 シャッフル🔀しよう世代👶🔀👵連鎖⛓するスマイル🙂➡️😃➡️😂 (以下略)」しか言えなくなるのも分かる。このお祭り騒ぎを体感するには実際に見るほかないのだ。


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 令ジェネは、後輩ライダーの成長と引っ張っていく先輩ライダーいう側面を強く感じた。本編ではすでに故人である初代社長 (西岡馬さんが演じる) がヒューマギアや衛星周りの諸々にうろたえたりするのも、映画のプレミアム感があった。ラストはジオウが魔王してて良かった。

 ゼロワンはまさにリアルタイムで物語が進んでいくのがおもしろかった。色々ギャグシーンもあったが、1000%おじさんが出てくる部分が一番笑えてしまった。一番の見せ場であるゼロワンとゼロツーの戦闘はテンション上がった。

 

3/16

 最近作曲関係が若干スランプ気味だったが、今日は制作中の曲の歌詞をほとんど書き上げた。まあまだトンネルを抜けた感はないけれども、とりあえずやっていくしかない。曲作りに関しては自分の中でハードルが少しづつ上がっていて、ずっと肩の力が入っている感覚がある。これからはどれだけ肩の力を抜けるかが大切になってくると思った。

 若干のスランプに入って自分の曲があまり良く思えなくなったことをきっかけに、好きな曲のコピーをしたりしている。今DAWにデータがあるのは、People In The Boxの「装置」「懐胎した犬のブルース」神聖かまってちゃんの「夜空の虫とどこまでも」だ。あと最近出たGinger Rootの新曲「π」もカバーしたい。


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あけましておめでとうございます & 日記 1月上旬

 こんにちは、げねです。友人との距離感が全く掴めず不審な行動を繰り返した挙句、どう話しかけたら良いのかわからない今日この頃です。

 

 あけましておめでとうございます。新年ということでクソ動画を上げました。2020年にも新年のクソ動画を上げているのですが、今回はそれとは打って変わってシンプルなものになっています。今後シリーズ化するかどうかは未定です。

新春へっぽこセッション2022



 そして、げねは新年早々困っていた。文章の練習として始めたブログが全く更新できないのだ。ブログを一本書こうとすると文章のまとまりがなくなってしまい、読みやすい文章にするのに時間がかかる。こうして何か月も放置している書きかけの文章がたまってきているのだ。そんな時なにげなく見たサイトがあった。ASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文さんのブログだ。

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 その日その日に短い日記を書いて、それを一度にまとめて投稿する。これだ!と思った。これなら文章が苦手な自分でもいけるかもしれない。というわけで今回は「ゴッチスタイル」でしたためた日記を書いていく。しかし、書きやすいがゆえにいくつかの話題がネガティブなものになってしまった。

 

2022/1/6

 最近Twitterで「推してください」と言っているボカロPを見かける。個人的には「聴いてください」ではないかと思う。作曲家はいつから推される対象になったのだろう。あと「1〇歳ボカロPです」「中学生です」「スマホ作曲」的な文言にも個人的には違和感が残る。誰が作ろうがどんな手段で作ろうが音は音だ。

 

1/7

 ボカロ踏み台論について考えている。やはりボカロで名を売り、その後自分で歌唱みたいな動きは最近多いかもしれない。しかし逆にボカロの方が伸びている場合もあり、「ボカロ曲だったから価値があっただけであなた自体の価値じゃないよ」という意見も。ともかく、ボカロの個性に負けないくらい魅力のある曲を作れるように頑張ろう。

 

1/12

 Kiiteのアカウントをやっと作った。実は最近曲作りが上手くいかず、新しい刺激が欲しいと思っていた。ボカロ界隈を探していると、たまに凄まじい才能に出会うことがあるのがとてもおもしろい。手始めに自分のボカロ遍歴を振り返りつつプレイリストを3つ作った。まずは友人のプレイリストから探っていこうと思う。さまざまないいボカロ曲と出会いたい。

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1/13

 ジャズマスターの音が好きだ。テレキャスのジャキジャキ感とはまた違うエッジの立った音がする。シングルコイル特有の金属的で突き刺さるような特性もありつつ、ザクザクとしたえぐり出すような音はジャズマスターにしか出せないと思う。だけどテレキャスも好き。ストラトも好き。でも持っているのはP-90のレスポールスペシャル。結局のところギターはどれも良い。

 

1/14

 MEIKOのことをババアと言ってる人、リアルでも25歳超えた人のことババア呼ばわりしてそう。そもそも初代ボーカロイドなんてオタクをターゲットに作られたわけじゃないんだから。世の中のキャラが全部オタクの好みに合う萌えキャラだと思うなよ。あと嫌いなキャラだからといって何でも言っていいわけじゃない。しかしどうせこういう人は「俺は嫌な思いしてないから」の精神でやっているのでどうにもならない。

 2022年2月22日に何か曲を投稿したい。ここまで日付に2が入る日もなかなかないだろう。しかし先立つものがあるわけでもない。自分は今大絶賛スランプ中で、新しい音楽をなかなか作れずにいる。しょうがないので最近見つけたいいボカロ曲でも聴いて寝よう。

 

窓辺のモノローグ / higma feat. 初音ミク