げねのチラ裏

げねのブログです。だいたい音楽について語っていますが、たまに他の事にも触れます。気が向いた時に更新していこうと思います。

「SIX HACK 検証」に対するちょっとした感想


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 「SIX HACK 検証」を見た。第4回が放送されるはずの週に番組が突然打ち切りになり、ファンがやきもきしながら続報を待っている中、公開されたのは打ち切りを逆手に取ったモキュメンタリーだった。「検証」はなぜ不適切映像が流されてしまったかというインタビュー・再現ドラマという体で進んでいく 。インタビューにはダ・ヴィンチ・恐山さんやFranz K Endoさんを筆頭にスタッフも出演。再現ドラマにはAマッソの「滑稽」でもドラマパートを監督した酒井善三さんが参戦した。

 

 「検証」で一番ヤバいのは、「SIX HACK」が劇中劇であったと明かされ、主人公が総合演出の大森時生さんになっていくこと。まさか大森時生さん本人がモキュメンタリーの中心に身を置くなんて全く予想していなかった (劇中では仮名として「佐藤」となっているが、明らかに大森さんだろう) 。大きなテーマは「陰謀論」ではあるけれど揶揄という感じはあまりせず、陰謀に抵抗しようとする人物たちにはどこか切実なものを感じる。実は自分たちと陰謀論者の間に違いなんてないんだと言われているような気持ちになった。あとユースケ・サンタマリアさんが反ワクチンのカンペに対して抵抗していたシーンで、ユースケさんの演技にとてもリアルさを感じて「やっぱり役者なんだなあ」と当たり前のことを思ったりした。

 

 そして気になったのが、構成協力を担当し自らもコメンテーター役で出演した樋口恭介さんのツイート。「検証」は当初予定されていた展開とは全く違う流れらしい。出演者でさえも困惑させる「検証」は一体どういう経緯で作られたのだろう。 

 

 その上構成のダ・ヴィンチ・恐山さんはブログで「放送中に自分でも何が虚構で現実なのかわからなくなるような異様なことになってしまい、この幕切れになった」「本来のプランとは違う終わり方になった」と述べている。

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 これらの情報から浮上してくるのは、実際に打ち切りが決まってしまい、急ピッチで「検証」の制作を進めた可能性。もしそうだとしたらSIX HACKの制作チームは、2週間ほどで別のエンディングを用意するという離れ業をやってのけたことになる。大森さんが自分自身をモキュメンタリーの主人公にしたのは、なんとかSIX HACKを4~6話無しで完結させるための苦肉の策だったのかもしれない。まあこれも全部想像だけど。

 ただ1つ確かなことは、出演者とスタッフしか知らないもう1つの本来のエンドがあるということ。めちゃくちゃ見たい。樋口さんが言っていた通り6話分用意してるだろうし、Endoさんもカオス映像作ったんだろうし。テレ東さん、どこかでアナザーエンディング配信してくれませんか?

 

↑うらやましい