げねのチラ裏

げねのブログです。だいたい音楽について語っていますが、たまに他の事にも触れます。気が向いた時に更新していこうと思います。

げねの日記 2023年 1月編+α

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 友人におすすめされた宝鐘マリンさんの「Unison」を聴いてみた。作曲はyunomiさん。コード感のほとんどないミニマルテクノとJ-POP・アニソン的なメロディーが互いに独立して進んでいくような感覚で、良い違和感を醸し出しながら強烈な印象を残す。


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 インストになるともう完全にバリバリのミニマルテクノで、そういう系のクラブで流しても全然いけそう。調べてみると元SUPERCARのナカコーこと中村弘二さんが絶賛していた。

 

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 自分が音楽を作るには、二次元から離れないといけないのかもしれない。恥ずかしながら、ここ最近はpixivなどを見ながら、自分が今の自分でない世界で活躍する妄想をずっとしていた。正月休みにもずっとpixivを見たり、ブックマークの整理などをしていた。しかし今日、一気に意識を現実に引き戻される出来事があった。すると今までどこか夢見心地のような気分だったのが、一気に今のどうしようもない自分に目が向いた。めまいがしてきて、目の前がいくらか暗くなったような感じがした。

 思い返してみると、自分自身を主人公として妄想を繰り広げているうちはまだよかった。しかし、自分にあたる存在を現実とは全く違う設定にし始めたのがいけなかった。それを始めると、我に返った時に現実とのギャップに打ちひしがれてしまう。

 だけど良いこともあった。ネットサーフィンへの欲がなくなりDAWを開くと、久しぶりに打ち込みができ曲のアイデアが少し広がった。「空の考察」の収録曲を作っていたあたりの時期はずっと胃のあたりが重たく、脳内にもやがかかったような感覚だった。そんな時期の状態に戻ったかのような感覚がある。しかし、もしかしたら楽になろうとしてまた妄想の中に入ってしまうかもしれない。現実を見据えて創作をするか、それとも妄想という鎮痛剤を使い続けるかという2つの間で揺れ動いている。何かを作るということは、終わりのない希死念慮との戦いなのかもしれない。

 

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 ヒトリエのシノダさんがOPとEDを作曲した「ジャスティスボーイ真2」の作者であるすあださんの動画シリーズ「おらんおらんばあ」を見ている。若干病んだ精神状態である今の自分には少し心地良い。


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 「陰キャブコメ」というゲームが話題になっていることを知った。登場人物の多くがイケメンな中、「だいだい」というキャラだけがかなり解像度の高いオタクのビジュアルをしていた。そのキャラを見たとき、「俺やん」という気持ちと「キモッ」という気持ちが同居した。「自分って客観的に見るとこんなにキモいのか!?」ということに衝撃を受けてしまった。よく聞く「生理的に無理」という感覚が少しわかったと同時に、その対象が自分に限りなく近いということがショックだった。「オタクはキモい」というようなよくある偏見の次元ではなく、それ以前にまず清潔感を身につけないといけないんじゃないかと焦り始めている。

 せめて人を不快にさせないための清潔感くらいはなくてはいけないと思い、おそらく生まれて初めて髪型や眉毛の整え方について検索した。しかし何もわからない。別の世界の言語が飛び交っているような感覚だ。全てがわからなさすぎて、昨日見た「おらんおらんばあ」の自己肯定感の回の最後みたいな感じになっていた。


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 イシバシ楽器YAMAHAのSBV-550を6万円で見つけた。欲しい。今までSBV-500(JJ配列)はたまに中古であったけど、550(PJ配列)はなかなか出回らず、市場価格はだいたい10万円前後だった。SBV-550が欲しい理由は、POLYSICSのフミさんが使っていたから。フミさんのベースのゴリゴリした音がとても好きで、あの音を自分でも鳴らしたい。もっと言えば自分の曲に取り入れたい。

 おそらくこれを逃せば自分は一生SBV-550を手に入れられない。自分が買わなければたぶんすぐに他の人が買ってしまうだろう。しかし今手元にはこれを買えるだけの金がない。まあSBV以外にも良い音のベースはたくさんあるわけで、ここで焦って貯金を切り崩すのは得策ではない。レア物だろうがそうでなかろうが、それぞれの楽器にそれぞれの良さがある…という感じで今は買わない理由を探すターンに入っている。

 

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 サカナクションの「SAKANAQUARIUM 2011 DocumentaLy」の配信を見た。発売当時の爆音試聴パーティーの配信のことなど、懐かしいことをいろいろ思い出す。

 12年前に作られた曲だが、「エンドレス」が今の時代に刺さる。今の社会では、何かに憤慨したり嘆いたりしている人に対して、茶化したり笑いものにしたりすることが多く見られる気がする。不満を漏らすことだけでなく、悲しんだり怒ったりすること自体も満足にできなくなっているような気がする。

 しかも今の自分は、前述した日記からも分かる通りそこそこ落ち込んだ精神状態にある。その上ツイッターで「ギャラリーストーカー」の記事が目に入ってきたことも鬱々とした思考に追い打ちをかけた。人間の「悪」の性質からは絶対に逃れられないとしたら、他者への恐怖や不安を感じ続けながら生きなければいけないということだ。自分が「終わらせる人」になるにはどうすればいいだろう。

 と思ってたら次曲の「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」で、ステージ下から山口人形がせりあがってきて踊り始めた。少し笑顔になった。サカナクションがしばしばやるトンチキはなんとなく安心する。

 

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 今まで、スマホにかかってくる電話にまともに出られた試しがない。だいたいあわあわしている間に電話が切れてしまうか留守電になってしまい、こっちから折り返す羽目になる。しかも自分は電話をかけるのに相当な心の準備を要するので、30分ほどの無駄な時間を過ごす羽目になる。今日は「応答」のボタンと間違えて「切断」のボタンを押してしまった。

 

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 ここ1年間で、VTuber関連の情報に接することがかなり増えた。最近は、御子柴仁さんという方がヒトリエのファンであることを配信で言っていたことを耳にした。また、最近デビューした鏑木ろこさんという方もヒトリエについて言及していたらしい。もしかしてヒトリエファンの規模がじわじわ増えてきてるのか? ついにヒトリエに世間が追いついてきたか (喜) 4年おせーよ (怒)

 

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 色々と一段落した。落ち込んでた気分も少し上向きになるかも。

 

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 中古のFender Japanのジャズマスターが27万で売られていた。前はだいたい10万前後で売られている印象があったのに。かつては廉価版的な立ち位置だったFender Japanもだんだん中古相場が上がり、ついに25万超えの大台に突入してしまったのか。最近楽器関連の商品の値段高騰が著しい。以前ポールリードスミスがべらぼうな値上げをしたあたりから兆しはあった。その後有名メーカーが次々と値上げを発表し、少し前には弦の値段も上がってしまった。若者のギター離れとか色々言われているけれど、そもそも木材を使った楽器が手の届かないものになって、代わりに打ち込みや電子楽器が主流なものになっていっているのかもしれない。もはやギターやベースが金持ちの趣味になるのもそう遠くないかもしれない。だけど自分はやっぱりギターが好きなのでギターを弾き続ける。

 やっぱりギター界隈も、これからの時代に向けて新しいギターのあり方を模索していく時期ではないだろうかと思う。ギター界隈は保守的で、アルダーやローズウッドなどの定番の材以外はランクが下に見られがちだ。だけどこの世には天然・人工に関わらず、ポテンシャルを持ったまだ見ぬ素材がたくさんあるのではないか。最近様々なメーカーで指板として人工素材であるリッチライトが使われ始めたように、人工素材にも光が当たり始めている。定番の材以外は音が悪いという先入観を壊し、プレイヤーが新しい材を使って良い音を鳴らしていくことで、新しい価値を生み出していく必要があると思う。

 

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 ブックオフPeople In The Boxの「Ghost Apple」を買ったら、歌詞カードにメンバーのサインが書いてあった。自分はあまりサインには興味ないけど、実際にあると嬉しい。というか自分だったらサイン入りのCDを売ることはしないなと思いつつ、CDの前の持ち主のことに想いを馳せていた。

 サブスクで聴くことができても、いいなと思った音源はやっぱり盤で欲しい。データだともしPC上やクラウド上で何かあった時に簡単に消えてしまいそう。盤そのものがあればプレイヤーさえあれば聴ける。

 

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 YAMAHAのSBV-550が (1/13の日記の店とは別のところで) 6万円で売ってた。しかもセールで1万円安くなっており、5万円で売り出されている。6万は結構きついけど5万ならギリギリいける。SBVに手が届くタイミングは今しかない。22時になっても在庫があったら買うと決めた。自分がライブにも行かない、遊びにも行かない、外食もしない人間であることが幸いだ。こまめな出費がないので、こういう時に一気にお金を使える。

 

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